グランドスラム14回優勝、全豪、全仏、全英、全米そしてオリンピック金メダルと史上二人目のキャリアゴールデンスラムを達成しているラファエル・ナダル。
クレーコートでは無類の強さを発揮しており、全仏では9回、クレーコート81連勝、クレーコート最高勝率などさまざまな記録を持っています。そのためザ・キング・オブ・クレーとも言われています。
BIG4(マレー、ナダル、ジョコビッチ、フェデラー)の一角であるラファエル・ナダルはどんなプレースタイルなのでしょうか?
グランドストロークを得意とするストローカー
テニスにおけるプレースタイルは、一般的にストローカー、ネットプレイヤー、オールラウンダーに分けられますが、ラファエル・ナダルはグランドストロークを得意とする典型的なストローカータイプです。
フォアハンドから放たれる強烈で重いトップスピンのグランドストロークは、ナダルの大きな武器です。ショットしたボールは、スピードが速いだけではなく、とても弾むので対戦相手は対応に大いに苦労します。またアンフォースドエラーとコートアウトも少ないです。
クレーコートは、ハードコートと比べて球足が遅く、ボールが弾み、ストロークが長く続く傾向にあるためストローカーであるナダルの強みを発揮しやすいのです。そのためナダルはクレーコートでは特に高い勝率を誇っているのです。
驚異的なフットワーク
ラファエル・ナダルのプレースタイルを語る上で絶対外すことができないことと言えば、驚異的なフットワークでしょう。厳しいボールでも食らいつき、高い予測力もあるのでどんな打球でも対応でき、驚異的な守備力を誇ります。
BIG4の一角であるジョコビッチとプレースタイルは異なりますが、守備力がとんでもなく高いのは同じです。
一般の選手では取れないだろうと思われるショットでもボールを返し、対戦相手を振り回すので、最終的に根負けさせてしまうのです。
ラファエル・ナダルのフットワークを支えているのは、体力でしょう。ナダルほど体力のあるテニス選手は、他にいません。
ナダルのプレースタイルがわかる動画
復活はあるか
2014年故障した以降なかなか調子が上がってこないラファエル・ナダル。2015年では、クレーコートの大きな大会であるモンテカルロ・マドリード・ローマのマスターズ1000そして全仏と優勝することができませんでした。
体力を消耗するプレースタイルゆえに限界説も囁かれております。今後復活することはできるのでしょうか?
BIG4の一角で一番高齢のフェデラーがあれだけ頑張っているわけですからナダルもまだまだ頑張ってほしいところです。ナダルの復活に期待しましょう。