心理学を勉強すれば必ずといってもいいほど出てくる用語であるフレーミング効果。
フレーミング効果は、簡単に説明すると同じ意味だったとしても表現の仕方によって意思決定が変わってくる現象のことを言います。
フレーミング効果の例
フレーミング効果のいくつかの例をご紹介したいと思います。
治療法
いきなり少し重い話ですが、あなたがガンにかかってしまったとしよう。ガンを治すために最適な治療法を探していたらAの治療法では3年以内の亡くなる確率40%、Bの治療法では生きられる確率60%とだったらどっちを選ぶだろうか?少し考えて欲しい。
どっちを選びましたか?この選択である調査では多くの人はBの治療法を選ぶと答えました。あなたもBの治療法を選んだのではないでしょうか?
でもよく見てほしい。Aの治療法とBの治療法は、実は同じ亡くなる確率又は生きられる確率なのである。表現の仕方によって印象が変わってしまうのである。
買い物
何か商品が売られていたときに8%割引と書くよりも消費税還元セールと書かれたほうがついつい買ってしまうのもフレーミング効果である。
騙されない方法
フレーミング効果はあらゆるところで巧みに使われており、騙されないことも大切です。フレーミング効果で騙されないためには、まず表現方法ではなく数字をよく見ること。
例えばさっきの亡くなる確率40%、生きられる確率60%の数字をよく見ればわかるはずです。他にもセールでも言葉ではなく実際に割引される数字を見ることです。
数字をよく見て考えればフレーミング効果に騙されずに適切な判断ができるはずです。